参鶏湯とデザイン
スーパーへ行くと鶏ガラや手羽元が安く買える事が多いけど、その都度うちはそれを買って参鶏湯を作る。とにかく数時間じっくり煮込んでダシを抽出し、味付けは小量の塩のみでご飯やしめじを入れて頂く。臭み消しでネギの青い部分も入れたりしますが、塩だけなのにこれがもう唸る程美味い。冬は同じ調理法で美味しい水炊き鍋が出来上がる。
中国料理でよく使う調味料といえば味覇。うちも常備しているし、特にこれといった出汁が出ない食材ばかりのスープとかを作る時に使います。しかし今その場で抽出した本物の出汁には敵いません。ウェイパーは出汁成分以外にも色々入ってるので単純な出汁調味料とは違いますが、味噌汁作る時でも粉末の化学調味料の和風出汁使うより、実際に鰹節とか昆布から抽出したものを使う方が美味しい。しかし素晴らしい出汁を作るのは簡単ではないし、少しの間違いで台無しになってしまう。化学調味料を使えば安定してそれなりの味にはなるけどやっぱり本物の出汁には絶対敵わない。バッチリハマった時はこの上ない美味さになる。
如何に良い出汁を作ってそれを活かせるか。デザインの仕事も全く同じだと僕は思ってる。